2000/05/21
■はじめに
せっかくデジタルで記録しているのにデジタル音声が入出力できないのはもったいない。...ということで、DVにデジタル音声入出力端子を付けてみました。
■改造方法
現在SONY製DV-DR7とWV-D700を持っていますが、失敗してもダメージが少ないように、安いWV-D700を改造することにしました。さて改造方法ですが、デジタル出力はDVデッキ内部のD/Aコンバータへの入力信号を横取りすればよいので、それほど難しくはないでしょう。デジタル入力は、DVデッキ内部のA/Dコンバータが通常48kHzサンプリング動作しているので、32/44.1kHzは入力させることができません。DVの規格では32/44.1kHzもそのまま格納することができるようですが、やり方がわからないので今回は32/44.1kHzは48kHzに変換して入力させることにしました。
デジタル入出力部分の回路は、今回は共立電子産業のサンプリングレートコンバータキットを利用しました。
■改造実施(2000/05/20)
|
WV-D700を分解して、A/D,D/Aコンバータを探しました。WV-D700には、AKMのAK4520Aが使用されているようです。 |
|
![]() |
AK4520Aのデータシートを元に必要な信号を調べました。AK4520Aにはいくつか動作モードがありますが、次のようになっていました。 ●System Clock Input: 256fs (CMODE="L") |
![]() |
A/D,D/Aコンバータから、デジタル入出力に必要な信号を取り出します。 |
![]() |
サンプリングレートコンバータキットです。必要な部品だけ載せています。 |
![]() |
DVデッキと基板を接続しました。 |
![]() |
まず最初にデジタル出力の確認です。DVからのデジタル出力をD/Aコンバータ(DVD5000(改))に入れて動かしてみましたが...動かない。信号を調べてみても特に問題無し。...で色々調べてみると、実はDVD5000のデジタル出力端子につないでいました(^^; デジタル入力端子に接続すると正常に音がなりました。 次にデジタル入力の確認です。手近にあったDVDを再生して、そのデジタル出力をDVへ入力しました。サンプリングレートコンバータの出力波形を見ると、何故か断片的にしかデータが来ていません。DV側で録音して、再生してみてもノイズしか出てこない。 いくら調べてみても原因不明。こりゃダメかなぁ〜 と思ったとき、ふとDVDのパッケージを見ると「DOLBY Digital」の文字が...(^^; そりゃダメですよねぇ〜 で気を取り直してCD(44.1kHz)とBS放送(32kHz)で動作確認してみたところ、あっさりと動いてしまいました。 |
![]() |
完成(^^)v |
■結果
現在、私がDVに録画しているのは、ほとんどBS放送です。今まではBS放送の音声は「HR-W5→WOWOWデコーダ→(Optical)→DVD5000→DR7,D700」という接続をしていましたが、これからはデジタル信号を直接記録できそうです。
試しに今まで記録していた音声と比較してみましたが、まず録音レベルが全然違いました。アナログで入力していたものは、デジタル入力と比較して、音声レベルがとても低かったです(T_T)。デジタル入力だと音声レベルを調整しなくてもよいので、この点だけでも嬉しいです。
# DR7やD700に入力レベル調整/表示があればよいのだが...
デジタルで入出力したものは、アナログのそれより、音の厚みや繊細感などが数段向上しています。もう元には戻れないですね。
とりあえず、ケースか何かに基板を入れて、来週からでも稼動させてみます。
(おわり)